2009年10月18日日曜日

ジミヘンドリックスの“ブルーズ”



ジミ・へンドリックス 「ブルーズ」

1998年のジミヘンドリックスのブルース・カヴァー集。しかし、これがまさしくジミのブルースアルバムになってしまっている。ロックギターの革命児的に呼ばれることの多いジミヘンドリックスの、ブルース・ギタリストとしてのアルバムといっても、過言ない出来栄え。
まず、1曲目が「Hear My Train A Comin’」のアコースティクブルース。これだけでも、貴重な音源なんだが、そのあとに、アルバートキングの「Born Under A Bad Sign」を弾いている。この曲ではボーカルなしのギターだけの演奏でこのブルースを弾いているのだ。このエモーショナルで、フィーリングのままにブルージーなフレーズを連発するギターは、まさに聞き応え十分。
他にも「Catfish Blues」や「Voodoo Chile Blues」などの濃い~ブルースが堪能できる。
それにジミのブルースナンバーの定番「Red House」ももちろん収録されてるぞ。
このアルバムを聞けば、過激なジミ・ヘンドリックスの、ルーツの部分、ギターで何かの感情を表現しようとする根っこのところが、理解できるような気がする。

2009年9月27日日曜日

レッド・ツェッペリンがビートルズを抜いたアルバム



レッド・ツェッペリン 「レッド・ツェッペリン2」

1969年のレッド・ツェッペリンのセカンドアルバム。
ファーストアルバムが36時間で製作されたのに対して、こちらはもう少し時間がかかってそうなアルバム。しかし、ライブのスケジュールの合間で製作されてような印象で、でも勢いがあってまったくもってカッコイイのだ。
そして、私が買った初めてのレッド・ツッペリンもこのセカンドアルバムだった。1曲目の「Whole Lotta LOVE」の邦題「胸いっぱいの愛を」に何となくカッコよさを感じ、「HEARTBREAKER」の題名もカッコよかったのだ!!
そして、今から30年ほどまえに家のステレオのターンテーブルのレコードをセットしてこのアルバムを聞いた。できるだけボリュームをでかくして聞いた。「胸いっぱいの愛を」のヘヴィーなギターリフはすぐ真似た。ボンゾのドラムに身体はのけぞった。ワウを踏んでトレブリーな音で弾いている短いけれどカッコイイギターソロ!!これが弾きたいと、瞬時に思った。そうしてロックに取り付かれていったんだよな。みんなが。
「LEMMON SONG」などのブルースナンバーも良かったし、「HEARTBREAKER」の無伴奏のギターソロの斬新さ、まさしくギターヒーローのお手本のようなイメージ、すべてが理想のロックバンドだった。アルバムの最後にはジョン・ボーナムのドラムソロ「MOBBYDICK」が入っている。今頃、ライブでもドラムソロってめったに見ないが、アルバムに入ってるなんて時代を感じる。けどこの演奏もまたレッド・ツェッペリンらしい演奏なんだなー。ゼップの「ロックな感じ」が一番でてるアルバムだと思います。

2009年8月30日日曜日

ジェフ・ベックの六弦神話が全開!



ジェフ・ベック 「ユー・ハッド・イット・カミング」

ジェフ・ベックの2000年発売のアルバム。20世紀最後の名盤「WHO ELSE!」で今を感じさせるデジタル・ダンスミュージックのインストアルバム(もちろん、それだけではなくオーソドックスなブルースナンバーもあったが)で完全復活した1年後に出たアルバム。今までの「10年に1作」ペースからは信じられないアルバム発表に、ホンとかな、と思ってました。
で、この「YOU HAD IT COMING」。ジェフ・ベックの油まみれの手のアップが印象的なジャケットのアルバムなんだけど、正直に言って曲の出来は荒い。しかし、ジェフ・ベックの当時の音楽を作る意欲の高まりからか、勢いはある。そんなアルバムだ。まず1曲目「EARTHQUAKE」って「地震」て意味だけど、重低音のリフ中心の曲。2曲目の「ROY’S TOY」はワウを使ったリフ・ソロがジェフ独特のリズム感で弾かれるナンバー。個人的にはこのアルバムのフェイバリットナンバー。4曲目の「ROLLIN’ AND TUMBLIN’」はブルースナンバーの新しい解釈でカバー。このアルバムが出た直後の日本のライブではジェニファー・バトンが歌っておりました。そしてこの後のジェフ・ベックのライブの中盤で必ず弾かれる曲が「NADIA」中近東風のメロディーがミディアムテンポのリズムに乗って弾かれる曲。ジェフ・ベックのスライドバーによる神業的な名演が光る曲だ。微妙な音程を選んで、美しいメロディーに仕立てるジェフ・ベックの感覚はテクニック云々というよりは、やはり音楽的なセンスとか才能のレベルが常人とは全くレベルが違うのだろう。もっともだかkらこそ、40年以上、ロックの世界で伝説となって活躍できているのだろうが。

2009年7月26日日曜日

ディープパープルの、まさしくインロック!



ディープパープル 「イン・ロック」

ディープパープルの1970年のアルバム。黄金期と言われる第2期パープルのメンバーで作られたあるばむで、それまでの、中途半端なプログレアートロックから、完全なオリジナリティと言うよりは、後のハードロック、ヘヴィメタルの基になったアルバムである。
とにかくこのアルバムでのリッチー・ブラックモアのギタープレイは、これまでのもやもやを吹き飛ばすかのごとく、ハードでエッジーでメチャ弾き状態であるし、新加入のイアンギランのヴォーカルは金属的な高音を発し、ロジャーグローバーのベースもゴリゴリした後のロックベースの基になった音だ。
 1曲目のイントロはジョンロードのオルガンでアートロック風に始まるがが一転しての単純かつカッコイイ「SPEED KING」のリフに乗って歌うイアンギランの歌は正しく、「ロックヴォーカルのお手本」。
名曲「CHILD IN TIME」はイアンギランのその後のお気に入り曲となったが、静と動の対比が素晴らしい、ディープパープルを代表する名曲のひとつ。リッチーブラックモアのエモーショナルなプレイから、スピィーディーな3連シャッフルにのったキメのフレーズまで、まさに神ワザの世界。
そしてやっぱり、アルバムのジャケットがカッコイイ。イギリスのバンドがアメリカの岩に大統領の顔を彫刻している観光スポットをパロッて作ったこのアルバムは、それでも「ロック=ROCK」を作り出した意思と自信の表れのような気がした。ジャケ買いしてしまうアルバムの1枚だろう。

2009年6月28日日曜日

トミー・ボーリンの富墓林…



トミー・ボーリン 「PRIVATE EYES」

トミー・ボーリンのセカンドソロアルバムにして、1976年12月に他界した彼の最後のアルバム。
トミーボーリンは1951年8月1日にアメリカのアイオワ州で生まれている。そしてハイスクール時代からバンドを組んで、1973年に当時フュージョン界の大御所「マハビシュヌ・オーケストラ」のドラマー、ビリー・コブハムのソロ「スペクトラム」に参加している。この時22歳!!まさに天才の演奏がこのアルバムでは聴ける。シンセサイザーのヤン・ハマーとのソロの掛け合いなどは、後のジェフ・ベックがまんまパクッている。そしてその後に、ジョー・ウォルシュがイーグルスに参加した後釜にジェイムス・ギャングに参加。
ジャズ、フュージョンだけでなくロックンローラーとしての面もつくりあげていった。
 その後、ファーストアルバムにしてロック名盤の一つとなた「TEASER」を発表して、何とリッチー・ブラックモアの後釜として、第4期ディープ・パープルに参加して「Come Taste The Band」を発表する。これが1975年の春ごろで、私もこの記事を覚えている。メンバーの真ん中で足を組んで、少し東洋的な】顔立ちで余裕見せてる青年がトミーボーリンだった。
 ただ、残念ながらディープ・パープルへの参加はトミー・ボーリンの知名度を飛躍的に伸ばす事にはなったが、パープルのギタリストに求められてリッチーブラックモアの幻影を彼は演じなかった。パープルの中にファンクの要素、少し黒っぽいリズムを導入した。そしてそれが、旧来のパープルファンから敬遠されたのだ。
 また1975年12月の来日時には左手を負傷していたため、曲のリフは弾けたが、ソロはほとんど弾けなかったこともあり、日本のファンの間では長い間「ド下手」なギタリスト扱いだった。
 しかし、このアルバムでも聞ける通り、トミー・ボーリンというギタリストは実に才気に溢れたギタリストだ。なによりも独特にリズム感で曲に絡んだソロを弾くことが出来る。1曲目の「BUSTIN’ OUT for Rosy」のエンディングでのソロなど、決して速くはないのだが、すごいスリルを感じてしまう。
 また「Post Toastee」のカッコイイリフと、スペイシーなソロ、転調部分のスリリングさはまさに、ロックの天才の作り賜った時間だ。また、音楽の多彩さや、曲のライテクングの素晴らしさもトミー・ボーリンの大きな魅力だ。アコースティックにボサノバ調の「Gypsy Soul」や、泣きたくなるくらい美しく儚いバラード「Hello Again」などを聞けば、ギタリストのテクニック自慢のエゴ丸出しのソロアルバムとは、まったく違うものであることは、すぐ分かるはずだ、70年代の半ばに、90年代に始まった「ファンク・メタル」というジャンルをすでにやろうとしていたギタリスト、それがトミー・ボーリンだったのだ。