
ジェフ・ベック・グループ 「ベック・オラ」
ロッド・スチュワートをボーカルに起用したジェフ・ベック・グループのセカンド・アルバム。グリーンのアップルがジャケットを占領しているのは、当時のビートルズへの挑戦だったのかも知れない。
そして、これ以降ジェフ・ベックはアルバムを2枚出すたびにグループを解散するというレッテルをはられることになる。
1曲目の「All Shook Up」は少しPOPな曲調で、アルバムを通して典型的なブルースから少しPOPよりな曲が多くなっている。そしてロッド・スチュワートのロック・ヴォーカリストとしてのカッコよさは、もう素晴らしいの言葉に尽きる。まさに「唄いっぷり」が凄いのだ。
そして、このアルバムから正式メンバーとなったピアノのニッキー・ホプキンスの正統派のプレイ。このメンバーはおそらく70年代のロックを引っ張っていける実力は十分に持っていただろう。しかし、どうにも当時のジェフ・ベックのまわりはドロドロしていたらしい。マネージメントが云々ということは要するに「金」の問題がややこしくて、ミュージシャン・シップの高いメンバーがうんざりしたんだろうと思う。実にもったいないことだ。
しかし後半の「Plynth(water down the drain)」や「Rice Pudding」で聴かれるジェフ・ベック節炸裂の激しい演奏を聴くと、まさに鳥肌もの。このアルバムからストラトキャスターの音もするのだが、ヘヴィということにとことんこだわったような音が感じられる。もし、この演奏のクオリティー、緊張感が現代のデジタルレコーディングされていれば、その生々しさに圧倒されてしまうはずだ。
もしロックファンであり、ロックの生まれた瞬間に少しでも興味があるのなら、ぜひジェフ・ベック・グループのアルバムは聴いてもらいたい。エリック・クラプトンのクリームのアルバムや、レッド・ゼッペリンのファーストに匹敵するくらい重要なアルバムだと私は思っているのだが。


































