
アル・ディメオラ「エレガント・ジプシー」
75、6年ごろのアルバムだっかたな。このアルバムが出てから、速弾きギター=アル・ディメオラの
公式が成立した。当時は何を聞いても「速い、凄い」とかしか感じなかった。でも、改めて聞いてみると、
この人のテクニックの凄さって凄まじいこのがある。今聴いても、充分すぎるくらいの「速弾きギター」で
あるが、滑らかさを求めてるスピードではなく、ほぼ全ての音をフルピッキングするその正確さがこの
スピード感を生んでいるのだ。それも、ミスピッキングなしで、リズムも乱れもなくて、16分から、
5連音符や7連音符まで、自由自在のピッキングとフィンガリングで、陶酔の世界へと聴くものを誘います。
そして、メロディーの押しのと引きもバッチリで、超速弾きとチョーキングでのロングトーンとの絶妙の
バランス、メロディーはスパニッシュの情緒あふれる泣きべそメロディーなら、聴きこむほどに、その
世界に入り込みます。曲で言えば、激しいエレクトリックギターのナンバー「スペイン高速悪魔とのレース」
がメインとなるのでしょうが、後のスーパーギタートリオでのライブで定番となった、同じくパコ・デ・
ルシアとのアコースティックギターのデュオ「メデトリアン・サンダンス(地中海の舞踏)」が最も印象に
残るナンバーとなっている。他にも「ミッドナイトタンゴ」の妖しく切ないメロディーを甘い音色のギター
で弾いてみたり、オープニングの曲目からヤン・ハマーのシンセにケンカを打ったようなプレイをしたりと
ホントに聴き所の多いアルバムで、メロディーや曲想のバラエティーも豊かでこういうアルバムがやっぱり
名盤といわれるのでしょう。それとアル・ディメオラの強みって、速弾きだけじゃなくて、アコースティックギターの巧さのほうが際立ってるような気がします。


