
ニール・ラーセン&バジー・フェイトン「ラーセン・フェイトン・バンド」
1980年のラーセン・フェイトン・バンドのファーストアルバム。この頃のアルバムジャケットって、基本的にはアーティストの顔が映ってるものが多いけど、このアルバムの2人の写真はすごく雰囲気が良くって、当時のベストジャケットのひとつだった。あの頃の雰囲気を表す言葉でいうとすごく「オシャレ」なジャケットだったというべきか。
このラーセン・フェイトン・バンドは、当時の凄腕ミュージシャンが集まって結成されたバンドだけど、ちょっと成り立ちは複雑。バジー・フェイトンは70年代のはじめにフルムーンというバンドで、アルバム「フルムーン」を発表。これが白人のバンドとは思えないほどカッコイイ、ファンク、ソウルフルなアルバムで、知る人ぞ知る名盤となった。そのあとバンドは解散して、新進キーボディストのニール・ラーセンのソロアルバム「ハイ・ギア」「ジャングル・フィーバー」にバジー・フェイトンが参加して、素晴らしい音楽を仕上げる。そして二人がコンビを組んで結成されたのがこの「ラーセン・フェイトン・バンド」だ。
アルバムはボーカルものとインストが交互に半分ずつという変則的なもので、ボーカルはギターのバジー・フェイトンが歌っている。インストはたぶん、キーボードのニール・ラーセンの曲と推測している。独特な哀愁のあるメロディーと、ドラマチックなギターソロが聴ける。
音自体を聞かせるバンドではあるが、あえて言えばこのアルバムのギターソロのハイライトは3曲目の「further Notice」での素晴らしいフレーズか。ラストの「AZTEC LEGEND」もライブでは欠かせない曲で、このラーセン・フェイトン・バンドらしい演奏となっている。
近年、このラーセン・フェイトン・バンドのライブ音源がCD化されたので、さっそく買って聴いたのだが、さすがに録音状態は悪いのだが、演奏のクオリティというか、緊張感はすごかった。この頃のミュージシャンって、録音技術が今みたいに良くないので、CD聴いて「うまいなー」っていう人は、ホントにすごくうまい。演奏もミスピックなんてないし、ピッキングの粒立ちもコンプレッサーかける前からきれいに揃ってるし、何よりバンドのメンバーが、自分達の演奏している曲について深く理解していることがよくわかる。
キーボードのニール・ラーセンは今は音楽業界から引退しているそうだけど、ギターのバジー・フェイトンはまだまだ現役で活動している。いつか、直接そのプレイを見たいギタリストのひとりだ。

