2008年10月9日木曜日

ロリー・ギャラガー、生涯をブルースに捧げた伝説の男…



ロリー・ギャラガー「ライブ・イン・アイルランド」

名前は知っているんだけど、どうにも縁がなくって聴く機会のなかったギタリストって、案外いるんもんなんです。そのひとりがこの人、ロリー・ギャラガー。ボロボロのストラトでトリオバンドでブルースロックって、モロ好みなんですけど、70年代の後半から80年代のロックがハデになっていく中では、この人の放つ印象は少し地味だったんだな。でも、47歳で亡くなってからロリーの評価を見るとその凄さがよくわかる。

70年代の初めの本国イギリスでのギタリスト人気投票では、エリック・クラプトンを抜いて1位であったとか、ミック・テイラーの抜けたローリング・ストーンズに加入を誘われたのを断ったとか、そういう類の話はホントにたくさんある。そして、この人の場合はライブでの評価が最高に高い。このアルバムも先にでた「ライブ・イン・ヨーロッパ」に続く2枚目のライブだが、このアルバムは録音されたときの状況が違う。当時の北アイルランドは内政問題が深刻化しており、いつ銃撃戦が勃発してもおかしくない状況だったそうだ。なので殆どのアーティストはライブどころか近づくこともしなかったのに、ロリー・ギャラガーは何度もツアーで訪れていたのだ。それはこのCDを聴いてもよくわかる。オーディエンスの盛り上がり方が凄いのだ。

そして、ブルースをベースにした曲と渋くてロックっぽいボーカル、何よりも達者なテクニシャンぶりを披露するロリーのギタープレイが素晴らしい。まずギターのトーンは典型的なアルダーボディ、ローズネックのストラトキャスターのトーンだ。今ではストラトではフロントのピックアップを多用する人が多いが、ロリーのピックアップは基本的にはリアピックアップだ。攻撃的は鋭いトーンでエネルギッシュにフレーズを弾ききる。そしてもうひとつ、スライドバーを多用したソロプレイだ。ここまで自由自在にスライドでメロディーを弾ききるテクニックはホントに凄い。ノリとかスピード感が全く違うのだ。

曲別に紹介しようかなとも思ったけど、1曲目の「CRADLE ROCK」や「tatoo’d lady」その他の曲のすべてがブルース魂のこもった素晴らしい演奏でムダ曲が一切ないんだ。
10代のあの頃に、ロリー・ギャラガーを知っていたら、そしてこのギターをコピーしていたら、素晴らしいギタリストになれたかも知れないなって思ってしまいました。

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