2008年11月16日日曜日

ポール・コソフ、ソウルを揺さぶるヴィブラート…



フリー「フリー・ライブ!」

FREEの「FREE LIVE」である。ロック界で最高のヴォーカリストのひとりであるポール・ロジャースと、カリスマ性たっぷりのギターのポール・コソフ。ドラムのサイモン・カークとベースのアンディ・フレイザーのリズム体は、タイトだけれども、なぜかセクシーさのあるリズム隊で、そこにポール・コソフの泣きにヴィブラート・ギターが絡みつくブルースロック。
とにかく、歌がいい。もちろんボーカルのポール・ロジャースの力量に負うところが大きいのだが、ノリのいい、または覚えやすいメロディーと、ギターのソロも、ヴィブラートでウネウネなんだけど、フレーズ自体はキャッチーなんですよね。
オープニングの「ALL RIGHT NOW」はロックのマスターピースになってしまいました。つづく「BE MY FREIND」や「FIRE AND WATER」、「MR BIG」などすべてが名演と言ってよろしいかと。
ポール・ロジャースについては、フリー脱退後の「BAD COMPANY」での曲のほうが、よりポール・ロジャースらしいかと思うが、ブルースベースドのこのフリーでの曲は、彼のルーツになっていると思う。

また、ギターのポール・コソフは、当時はこのチョーキング・ヴィブラートでスーパーギタリストの仲間入りをしていた、エリック・クラプトンからも「あのヴィブラートはどうやってかけてるの」と聞かれてたりしていたらしい。しかし、ポール・コソフは、フリー解散後はソロアルバムを出したりもしたけど、もう一つパッとせず。若くしてこの世を去ってしまった。

バンド結成時で20歳そこそこのこの渋い演奏はやっぱり、早熟すぎる天才たちのバンドだったという証だんのでしょう。

2008年11月1日土曜日

北島健二から、すべてのギターを愛する人へ~ギターピュア



北島健二 「GUITAR PURE」

北島健二の2001年のソロ作品。80年ごろにあの織田哲郎と3人共ギターのトリオ「WHY」を結成して、一躍有名となった。その後はスタジオワークが中心の、しかしロックギタリスト然としたプレイとその風情の、やはり「ニッポンのロックギタリスト」のひとりには間違いないだろう。
80年ごろに、「反逆のギター戦士ZODIAC」と「ギター犯罪美学」の2枚のソロを出しているが、ギター小僧のみ知る名盤というところか?
このアルバムでは、PCを用いた現代のCD製作を強く感じる音となっている。もともと80年代は「FENCE OF DIFENCE」というロックトリオで、デジタルロックの素晴らしい独自の(それでいてカッコイイ)音楽を作ってきただけあって、パソコンと音楽の関係は良く知っているのだろう。TOPの曲は録音技術的に少しデジタルっぽい音なんだけど、曲によっては、残響音の少ないリアルな音のギターもあり、サウンドの多彩さや音色の持つ表現力の素晴らしさには驚かされる。
また、この北島健二が弾くギターはテクニック的にはもう、ロックスピリッツ満点の完璧はテクニックには間違いなく、それでいて独特の北島節とでもいうべき、リズム感でフレーズを繰り出す。例えば、フレーズが小節の途中で終わって、次の小節の少し前からフレーズをはじめるところが、北島健二らしいところなんです。
時期的には、B'Zの松本孝弘と同時期ぐらいにスタジオの仕事してたのだと思うけど、この人は自分の音楽を表現するのでも、ギタープレイにのみ、そのすべてを注いだんだと思いますね。
曲はハードはプレイも盛り上がるんだけど、「RENDEZVOUS」や「YOU CAN SAY THAT AGAIN」のような少し渋めで、結構弾いてる曲のほうが、味があってよろしいようで。