
ジェフ・ベック・グループ 「ジェフ・ベック・グループ」
第2期ジェフ・ベック・グループのセカンドアルバムで通称「オレンジアルバム」と呼ばれている「JEFF BECK GROUP」。「TURUTH」のジャケットの大きなリンゴに対して、こっちはジャケットの上のほうにオレンジの写真があることからそう呼ばれている。
メンバーは1枚目と同じで、ドラムスにコージー・パウエル、ベースにクライブ・チェアマン、キーボードにマックス・ミドルトン、ボーカルにボブ・テンチの布陣。そしてプロデューサーがスティーブ・クロッパーということで、前作よりロック、R&Bよりの音になっている。
まず1曲めの「ICE CREAM CAKE」。コージー・パウエルのかっこいいドラムから、ベースのリフが入る。そしてジェフ・ベックのギターが絡んでいく。「ロックってカッコいい…」って心底思える曲だ。ギターソロもいきなりの高速トリルからロングトーン、そして感情のおもむくままにフレーズを連発するジェフ・ベックのギター。もう完璧…。2曲目、3曲目はR&Bテイストの強い曲で、ここでのボブ・テンチのヴォーカルは、まさに水を得た魚のよう。見事に歌いきっている。4曲目の「SUGAR CANE」は不思議なテイストの曲。こんな曲のドラムをコージー・パウエルが叩いていたかと思うとおもしろい。
そしてもはやロックの名曲といえる「GOING DOWN」。これまでも多くのギタリストがカヴァーしている。ヴォーカルもそれほど難しくなく、またボブ・テンチの歌い方も曲と合っていない(?)ので、カヴァーしやすいのだろう。そしてジェフ・ベックのギターもオブリガードからソロまで、トレモロアームを使ったり、トリッキーなフレーズを駆使したりの熱演。ギタリストが集まったときのジャムでも、ソロ回しがしやすいために良く演奏される曲だ。
そしてジェフ・ベック・グループのヴォーカル曲の中での私のフェバリット「HIGHWAYS」。イントロからジェフ・ベックの泣きのギター、そしてヴォーカルのバッキングのカッコよさと、曲の美しさ、ドラマチックさ、そしてギターソロの盛り上がりといい、エンディングの渋さといい、初期のジェフ・ベックのカッコよさをもっとも印象づけた曲だ。こういう音楽をロックの範疇でやっていたのは、ホントにジェフ・ベックだけだったろう。そしてこのアルバムが1972年の発売なんだから、時代の先取りというよりは、普遍的にカッコいい音楽を作っていたんだろう。
ラストがまた名曲「DEFINITELY MAYBE」。最近はジェフ・ベックの曲も多くなったきたから、あまりとりあげあれないが、私が子どものころにジェフ・ベックの泣きのギターといえば、まず真っ先に出てきた曲だ。ワウとスライドを使った曲はメロディ自体が泣きの曲なのだが、それを丁寧にまた、感情を抑え気味にして弾くジェフ・ベックのギターは、やはり彼の「名演」のひとつに数えられるべきものだろう。
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