
JOHNNY,LOUIS&CHAR 「FREE SPIRIT」
Charの「JOHNNY,LOUIS&CHAR」結成のファーストアルバムにして、1979年7月14日、日比谷野外音楽堂でのライブアルバム。というより日本のロックの名盤中の名盤にして、文字通りの「歴史的な名盤」であることは間違いない。
ファーストアルバム「CHAR」で20歳にして彗星のごとく日本の音楽界に現れたチャー。その音楽も「SMOKY」や「Shinin'YOU Shinin’Day」などの名曲を発表してハイセンスなイメージだったチャーが、歌謡曲の世界に出て、歌番組やコント?までやったりして、だんだんすさんで大麻かな?で捕まったあとで復活結成したバンドがこのトリオバンドなんだ。
のちにPINK CLOUDとバンド名は変わるんだけど、ジョニー吉長と、ゴールデンカップスの伝説の天才ベーシスト、ルイズルイス加部のリズムコンビにチャーが加わるというまさに鉄壁のロックバンドがこのトリオなのだ。
まず、1曲目からジミ・ヘンドリックスへのオマージュで破壊的なエネルギーを見せつける「君が代」こと「intoroduction」、そして「Wasted」のドラムのイントロからベースとヘヴィーなユニゾンのリフにつながるところは、まさに「ロック」の緊張感に溢れている。そして日本語で歌われる「風に吹かれてみませんか」「籠の鳥」はまさに今の日本でこそ、みんなに聞いてほしい名曲だと思う。日本独特の民謡?的なノリの「Natural Vibration」は今でもチャーのライブの定番になっているし、ソロでのBとDの2分近いトリルは今でも指がつって弾けない。ラストの「Shinin'YOU Shinin’Day」のスタジオ盤とはまったく違うライブならではのスリリングな演奏も聞きものだ。それぐらいムダ曲なしのロックに浸れる至福の40分だ。
そしてこのライブ盤が「歴史的な名盤」といわれるのは、このライブが“ノーギャラ、ノーペイ、ノーチケット”のフリーコンサートだったことだ。バンドのメンバーはもちろん、スタッフもみんなただでこのコンサートを開催したんだ。お客さんは並んだ順に入場で、チケットなしのみんなタダ。それでこの素晴らしい演奏が見れたのはやっぱり凄い、そしてこの日のライブからチャーは、自身でも語るようにミュージシャンとして生きていくべく“変わった”んだ。
最近、この日のライブの差し替えなしの完全盤と映像DVDつきのCDが発売されたけど、そちらもGOOD。なにより、実に当日の雰囲気が伝わってるのがいいんだ。「SMOKY」の演奏時に前に押し寄せた観客を演奏をとめてチャーが制してるのが凄い。やっぱり、チャーは、ホントに日本で最もロックしてるギタリストだよ。



