2010年2月21日日曜日

スティーブ・ヴァイの最もロックなアルバム


スティーブ・ヴァイ 「エイリアン・ラブ・シークレッツ」

1995年のスティーブ・ヴァイのソロで7曲のミニ・アルバム的な作品。
1曲目は「BAD HORSIE」邦題が、「悪魔のギタリストジャック・バトラー」。これは、スティーブ・ヴァイが悪魔に魂を売り渡したギタリスト役で出演している映画「クロス・ロード」でのギターバトルシーンでのリフに近い曲。そして、この曲にワウ・プレイが後にモーリーからスティーブ・ヴァイのシグネチャーモデルとして、その名も「バッド・ホース」として発売されている。
2曲目は「JUICE」。これもメジャーな早いシャッフルで、テーマからソロまで、全篇ギターを弾きまくりの曲だ。このアルバムでは前作のボーカル有りのサウンドから、インスタルメンタルのアルバムにもどり、トリオ編成で、キーボードも薄くしか活躍しない、よりロックっぽいサウンドになっている。
そして、このアルバムにはビデオ・クリップとして、ほぼ全曲に近い5曲のスタジオライブの映像集が発売されている。当時はスティーブ・ヴァイというのは凄いギタリストだとは、CDを聴き耳ではわかっていたが、映像で目で見たときの衝撃は図りしれないものがあった。この、ビデオクリップ集、ほとんど全篇、本当に弾いているのが凄いところだ。普通はビデオクリップの撮影は弾くマネをすることが多いそうだが、スティーブ曰く「弾くマネはしたことがないので難しい。それより本当に弾くほうが簡単」とのことで、まさに白眉のプレイを見ることが出来る。この「自分の音楽に対するイマジネーションを、ギターという楽器で完全に表現するこのの出来る天才」のライブ・パフォーマンスの凄いところは、見てるほうも弾いている気になってしまうほどの、感情移入をさせるプレイヤーだというところ。これは、ぜひ自分の目で確かめてほしいところ。
7曲目はお約束のバラード「TENDER SURRENDER」。このクリーンで切ないメロディーが、徐々に盛り上がっていき、感情の高まりからとんでもないスーパープレイを、まったく感情的に弾ききる様はまさに快感の何ものでもない。本国アメリカよりも、他の国での評価が高いスティーブ・ヴァイだが、すでにテクニックで語られるレベルはとっくに過ぎて、ただ己の音楽をどう表現するのかがす全ていうレベルのギタリスト。ホントにギターを弾く全ての者の憧れだと思います。